留意事項
クライシスシミュレーションにおいては、資金残高キャッシュフローおよび支出キャッシュフローの留意事項を引き継ぎます。
将来の状況によっては、実際のキャッシュフローが今回作成したものと大きく異なる結果になる場合があります。分析レポートの金額はあくまでも試算ですので、資金計画を行う際の目安としてご利用下さい。
対症療法によって問題が先送りされた場合、後になればなるほど危機の発生規模が大きくなるという考え方があります。しかし、クライシスシミュレーションでは、一つの危機のパターンを全ての発生年度(全てのシナリオ)で使用しているため、危機の発生規模は発生年度(シナリオ)に関係なく同一であるとします。
資金残高キャッシュフローの段階で資金残高が残高目標(またはゼロ)を下回る期間がある場合、シミュレーションの結果として得られる「資金不足額」は有意な情報として使用できない場合があります。シミュレーションの結果として得られる資金不足額に危機発生前から存在する不足額が含まれてしまうからです。資金残高キャッシュフローの段階で資金残高にゼロを下回る期間がある場合は、この点をご理解の上で注文に進んで下さい。
クライシスシミュレーションでは、資金残高の不足額の把握に重点を置いているため、資金残高がマイナスとなったときのその増加率にはゼロを使用します。(資金残高キャッシュフローの段階では、残高マイナス時の増加率として、ゼロを使用するか特定の増加率を使用するかを選択することができました。しかし、クライシスシミュレーションでは選択の余地なくゼロが使用されることになります。)従って、危機発生前に資金残高にゼロを下回る期間がある場合、危機発生前の期間であっても、クライシスシミュレーションと資金残高キャッシュフローで資金残高の金額が異なる場合があります。